第79回山口大学医学祭
第79山口大学医学祭の開催によせて
山口大学医学部医学科長 田邊 剛
医学祭の開催を心よりお慶び申し上げます。この素晴らしいイベントを学生のみなさんと一般市民の皆さんとともに共有できることに大いに喜びを感じています。
ようやくコロナの状況も落ち着き、昨年に引き続いて対面での開催が実現しました。昨年は久しぶりの対面開催で、やはり大変良いものだと思いました。今年も対面での医学祭は、情熱と熱気に満ち、心に残る素晴らしい体験となることでしょう。医学祭は、学生たちが長い学びの道のりで培ってきた知識や技術を発表し、地域の皆さんに医療の最先端や我々の研究成果を広く知っていただく機会です。これはただのイベントではなく、私たちが目指す医療の向上や健康社会の実現に向けた大切なステップです。また、医学生の皆さんにとっては、学びの成果を発表する場でもあり、またクラブの仲間とともに努力の成果を称え合う大切な場でもあります。
昨年から始まった山口大学医学会学術講演会とのジョイントは、大きな成功を収めることができたように思います。専門知識の共有と学際的な交流が、より広い視野での成長と新たな知見の獲得が可能になったようです。同じく昨年から始まったホームカミングデイは、卒業生やその家族および教職員OBなどが集う温かい場として定着したように思います。過去と未来を結びつけ、共に成長していくこのような場がますます有意義なものとなることを願っています。
一方で、大学周辺の騒音問題についても気をつけていただくようお願いします。大学病院に入院している患者さんや大学周辺の住民の皆さんに迷惑をかけないよう、十分な配慮をお願いします。またコロナ感染に関しても、5類になったとは言え、まだまだ充分な感染予防策をとることが必要です。医学祭で大規模クラスター発生というのはちょっといただけません。
医学生の皆さんには、準備から実行までの熱意と努力に心から感謝いたします。そして、医学祭にお越しいただく一般市民の皆様にも、多くの興味と温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。思い出に残る実り多い開催になりますことを祈念いたします。