top of page

第79回医学祭の開催によせて

 山口大学医学部保健学科同窓会

双樹会会長 岡野こずえ

今年の医学祭は、「市民の皆様と学生の交流」という医学祭の理念に基づき、一
般公演や医学展示など様々な企画を用意した医学祭を企画されるようです。また、
昨年の医学祭の対面での開催経験を生かした山口大学医学祭の運営に伝統として
「自己開発コース成績優秀者の研究論文から当日のブース・イベントの紹介まで、
医学を中心としながらバラエティー豊かな内容を掲載する予定」、と紹介されてい
ます。
昨年の医学祭は、一般市民の方々の参加者が少なかったとお聞きました。はて、
その原因は?。私的意見ではありますが、山口大学医学部の医学祭を市民の皆様
(他の学部生や高校生など)に医学部で行っていることを少しでも理解していただ
く機会にしたいのであれば、医学科の自己開発コース成績優秀者の研究論文等の
発表を医学祭の前面に掲げるのは、いささか市民の皆様の期待から遠のいてしま
うのではないかと危惧してしまいます。それでなくても一般市民の方々に「難し
い!」と思われている医学をより身近なものに感じて頂く。そんな原点の様な事
を目的とした医学祭になれば良いのではないでしょうか?
私は古い人間なので、遠い昔の自分が学生だった頃の楽しい医学祭を思い浮か
べます。
昨今の成果主義では無く、若いエネルギーが結集して「医学の知識を共に学べ
た!、医学を一般の方々に広めようと頑張った!、そして共に集うことを単純に
楽しんだ!」そんな医学祭だったな〜、と懐かしく思い出します。今回の医学祭
も参加した医学部生たち、ご来場いただいた市民の方々が、「医学を身近に感じら
れて良かった!、楽しかった!」と感じて、時間が経ってもそれを思い起こして
もらえる医学祭になって欲しいと願っています。
最後になりましたが、今回の第79回医学祭が市民の皆様、卒業生、教職員およ
び学生たちが将来に向けて躍進できる素晴らしい機会となることを心より祈念し
ております。

bottom of page